資料のデジタル化

貴重文献・過去資料

貴重文献・過去資料のデジタル化

貴重資料のデジタル化においては、原資料の情報を正確に記録することが重要です。資料を正確にデジタル化することで、信憑性や客観性の高い画像が得られます。資料の特性に応じた設計と高度なカラーマネージメント技術により、目的に合わせたデジタルソリューションをご提供いたします。

和古書

業務用の各種高解像度デジタルカメラを使用して、和古書や巻子本などの高解像度デジタル撮影を行います。国宝や重要文化財など貴重書の高解像度デジタル撮影の豊富な実績と経験により、高精細なデジタルアーカイブデータを作製します。貴重な資料撮影には、現地での高解像度出張撮影も承っております。

和古書アーカイブ

洋古書

洋古書には、経年変化による資料の著しい劣化や、タイトなバイディングにより極端に開きが悪いなど、撮影のための取り扱いが極めて困難な資料が多くあります。アーカイブサポートセンターでは、このような洋古書を安全かつ高精細に撮影するため、慶應義塾大学 HUMI プロジェクトがグーテンベルク聖書などの貴重書撮影のために開発したブッククレイドル(洋古書専用書架台)の技術移転を受け、国内様々な機関が貯蔵する洋古書のデジタル化を行なっています。

洋古書のアーカイブ

大型資料の場合

大型の国地図や古地図、掛図、屏風など大型の絵画資料を、高精細にデジタル化いたします。大型絵画資料の高解像度デジタル化は、デジタルカメラによる分割撮影と、非接触大型上面スキャナは、資料に接することなく安全に高精細な画像を取得することができます。豊富な経験を積み上げたノウハウにより、高解像度アーカイブを作製いたします。

大型資料の場合のアーカイブ

フィルム資料

フィルム資料をスキャニングでデジタル化

12,000dpi までの超高精細なスキャニングが可能なドラムスキャナから、フィルムスキャナ、マイクロフィルム専用スキャナなど、豊富なラインナップで資料に応じた最適なスキャニングサービスをご提供いたします。特に、マイクロフィルム専用スキャナは、高品質なデータを超高速で作製することが可能ですので、大量のマイクロフィルムのデジタル化には最適です。

資料写真

美術館・博物館・資料館などの収蔵品、図書館の貴重書や、企業が製商品・建物等を撮影したフィルムを「資料写真」と言います。これらの資料写真は、ブローニー判や 4×5 サイズなどの大判で撮影されている物が多く、原資料に代わるフィルムともいえるため、高解像度のスキャニングが必要となる場合があります。

資料写真アーカイブ

記録写真

研究者がフィールド調査で撮影した写真や、美術館・博物館・資料写館や企業が催事等を記録するために撮影した写真を「記録写真」と呼びます。これらの記録写真は、おおむね同じような写真が多く撮影されているため、すべてを高精細にスキャニングする必要はありません。記録写真の場合には、一旦すべてのフィルムを軽いデータとなるようスキャニングし、重要な写真をセレクトした上で、改めて高精細にスキャニングすることをお勧めいたします。

記録写真のアーカイブ

マイクロフィルム

デジタルカメラでの撮影が普及する以前には、貴重な文献をマイクロフィルムで撮影することが一般的でした。今でも、マイクロフィルムにしか記録されていない情報もあり、これらは原本に準ずる資料とも言いますが、近年マイクロリーダー等のマイクロフィルムを利用・閲覧する環境は減少しているのが現状です。デジタル化することにより、これらのマイクロフィルムに記録されている貴重な情報の利活用が可能です。

マイクロフィルムのアーカイブ

特殊な資料

特殊な資料のデジタル化

ガラス乾板、蒟蒻版、音声テープ、動画フィルムなどは、取り扱いやデジタル化に高い専門性を必要とします。当社では、専門的な資料の調査を行い、保護修復処置→媒体変換→デジタル化まで豊富な実績と技術で資料の特性に応じたデジタルアーカイブをサポートいたします。貴重な資料が劣化して活用できなくなり、お困りのお客様に、迅速かつ的確な解決策をご提示いたします。

ガラス乾板・湿板

ガラス乾板や湿板は、写真黎明期の媒体として貴重な情報を記録している資料ですが、割れやすいという特性や、長期保存の観点からみた媒体の脆弱さから、早急な手当が必要となっています。当社は、国内ではいち早くガラス乾板のデジタル化に取り組み、2000 年には社会法人日本写真学会で、東京大学史料編纂所様と共に「ガラス乾板写真保存と復元」についての研究発表を行い、国内では最も多くのガラス乾板のデジタル化を行なって参りました。豊富な経験と実績により、原板に忠実なデジタルデータの作製や保存包材への収納について、最適なご提案をさせていただきます。

ガラス乾板・湿板のアーカイブ

動画フィルム・動画テープ

35mm、16mm などの映像フィルム、1 インチ、ハーフ、U- マチックなどの業務用テープや VHS ビデオテープなどの動画資料も、再生環境が少なくなってきたり、物理的・科学的劣化が進行したりしており、早急な手当てが必要となっています。単にデジタルデータ化して DVD などへ媒体変換を行うだけではなく、クリーニング処理や熱処理によるカビの除去などフィルムやテープに最適な補修処置を施すとともに、眠っていた貴重な映像をデジタルアーカイブにより蘇らせ、最適なデータを作製いたします。

動画フィルム・動画テープのアーカイブ

音声テープ

講演や会議などの貴重な音声情報が収録されたオープンリールテープについても、動画フィルムなどと同様にデジタルへの媒体変換が急務となっています。デジタル化することで、これまで眠っていた音声資料に光をあてることが可能となります。

音声テープのアーカイブ

蒟蒻版・湿式コピー青焼

蒟蒻版、湿式コピー青焼などの資料は長期保存が難しいため、早急な手当てが必要となっています。当社では、このような資料について、豊富な実績と技術でデジタルアーカイブによる代替保存を行なっております。経年劣化の進行が著しく、刻一刻と消えゆく資料も、特殊なデジタル撮影とレタッチプログラムにより、消えゆく文字情報を再現したり、より判読しやすくしたりすることが可能です。

蒟蒻版・湿式コピー青焼のアーカイブ
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