株式会社 文藝春秋
アーカイブスキャニング画像処理
東京大学名誉教授
工学博士
藤井 恵介 様
INTERVIEW
建築史における国内屈指の研究者として東京大学名誉教授、建築史学会会長、文化庁文化審議会委員を務められる藤井先生。お付き合いのキッカケは1999年に遡ります。
「その頃はまだマイクロフィルムが主流の時代で、電子化はそれほど進んでいませんでした。モノとして実態が無いし、私もそれほど積極的ではなかったのですが、ガラス乾板1枚を試しにスキャンしデータにしてもらったところ、解像度の高さに驚きました。明治40年頃の、東大の赤門を撮影した四つ切サイズのガラス乾板で、まだ江戸時代の建物が残る風景写真でしたが、拡大したら写真では見えなかった電線が見えて、これは有効なデータベースが作れる、と。また、研究資料として大きなテーブルくらいのサイズの図面も扱うのですが、こうした資料は先に電子化して調査することで、研究者のストレスも減りますし、資料にも負担をかけることもなく、研究の機動力が上がります。」
堀内カラーのスキャニングの品質についてお伺いしたところ、「東京大学で扱う写真資料の中には、元々撮影が充分でないものもありますし、経年変化により劣化が進んでいる資料などでは、料紙の風合いも出てないといけないし、記載されている情報も両方読めなくてはいけないわけですが、こうした複雑で難しい資料の電子化はすべてお任せしています。堀内カラーは、撮影などの技術開発に真剣に取り組まれてきた会社なので、信頼度も高いんですよ」と、うれしいお言葉をいただきました。
「奈良文化財研究所に保管されている古いガラス乾板の写真などは、堀内カラーの大阪のアーカイブ拠点にデジタル化をお願いしているはずですが、こうした所蔵機関から貴重な資料を持ち出せるというのも、信頼が厚い証拠ですね。」
ガラス乾板から、製図(青焼き)などの大判のもの、土器などの現物に至るまで、ご依頼いただく資料はカタチもサイズもさまざま。こうした貴重な資料を高精細な画像として残すことはもちろん、必要な資料がサッと探せるように、データベースの構築についてもイチから設計させていただきました。弊社では、スキャニングの品質はもちろん、データ化したあとの使い勝手の良さまでトータルでご提案させていただきます。
何でもお気軽にご相談ください